モテる声の高さとは
一般的に低い声を「男らしい声」、高い声を「女らしい声」と感じるように、声の高低はその印象に深く関わってくる。「男性のモテ声は低い声、女性のモテ声は高い声だと思います」と話すのは、『一瞬で相手の声をつかむ「声」のつくり方(モテ声で人生をかえよう!)』(ぱる出版)の著者でボイストレーナーの秋竹朋子先生。異性から魅力的と感じられる声と、声の高さの関連についてお話を聞いてみた。
-どうして、男性なら低い声、女性なら高い声が異性から魅力的に聞こえるのでしょう?
秋竹先生「低い声は安定感があり、頼りたくなるような印象、高い声には優しくて明るい印象がありますよね。一般的に、頼れる男性はモテるし、優しくて明るい女性は好まれます。それぞれ魅力的な異性の特徴を連想させるのが、男性なら低い声、女性なら高い声なのだと思います」
-できればモテ声になりたいですが、自分で声の高低をコントロールするのって難しいような?

秋竹先生「そんなことはありません。声の高さのコントロールって、実は簡単なんです。まず最初に女性が高い声にしたい場合をご説明しますね。一番簡単な方法は、笑顔で喋ることなんです。笑わないで『いいね~』と言ってみてください。それでは次に、笑顔で『いいね~』。声の高さが変わるのがわかりましたか?」
-笑顔のときの方が高い感じがしますね。
秋竹先生「そうなんです。口角が上がると声帯自身にハリがでるので、自然に声が高くなるのです」
-男性は低い声が「モテ声」ですよね。ということは、笑わない方が......?
秋竹先生「理論上はそうですが、まったく笑わないで喋るのは無愛想で感じが悪いですよね(笑)。ですから、低い声を出したい男性は、『胸に響かせる』ことをイメージして声を出してみてください。逆に高い声を出すときは『頭の上の方から声を出す』イメージです。イメージするだけでもだいぶ違うので、試してみてくださいね」
-確かに、なりたい声をイメージするだけでもだいぶ変わりそうです。

秋竹先生「ボイストレーニングを行う上で基本なのは、自分の声をまず知ることです。テープに録音した自分の声にびっくりした経験は多くの人にあると思います。まず自分の声がどんな声なのか客観的に知ることが大事ですね。友達に自分の声はどのくらい高いのか低いのかを聞いてみるのもいいでしょう。これを把握した上で、自分のなりたい声を設定して、その声のモノマネをしてみましょう。たとえば、好きな声優さんの声のモノマネとか」
-モノマネしようと思うと、自然と声の高低を意識しますね。
秋竹先生「私は性同一性障害の方で、『女性の声を出したい』という方のレッスンをすることがあるのですが、そういう場合は鍵盤で高いキーの音を出して、この音の声を出してみましょう、という風に行うんですね。こんな風に、なりたい高さの音や声をよく聞いて、真似してみるというのが、基本の方法です」
思い出してみると、会議中の声の高さと恋人の前での声の高さは少し違うような気もする。TPOに合わせて、人は無意識のうちに声の高さを少しずつ変えているのかも。そう考えると、地声の高さを変えることは、そんなに難しいことではないような気がしてきませんか?
